2004年12月に完成した青雲橋は、伊予川を挟み国道319 号と山城中学校の間に架かっています。2006年には世界的に優れたコンクリート構造物に授与されるfib(国際コンクリート連合)賞の最優秀賞を日本のコンクリート橋では初めて受賞しました。他にも土木学会田中賞、プレストレストコンクリート技術協会賞も受賞しています。
青雲橋の構造は、PC 吊床版を利用して架設される「自碇式PC複合トラス橋」という曲弦トラス橋の一種で、このタイプの橋梁としては最大規模、車道橋としては世界初でした。この工法を用いた理由は、架設地点が急峻な渓谷沿いに位置し、大型重機の設置が困難な地形条件であったため、支保工や橋脚を設置する必要がないためでした。この工法は山間に住む人々の生活を潤すこれからのモデルとして期待されています。

 

■基本情報
所在地 三好市山城町大川持
交通 井川池田IC→国道32号(高知方面)→国道319号(新宮方面)(全行程:車で約20分)JR阿波川口駅下車→車で約5分